「創作は、イメージの排除から始まる」
「25ans」ランヴァン特集の原稿を書くために、Franco Maria Ricciという出版社から出ているJeanne Lanvin というタイトルの本(ハードカバー、箱つきの巨大な美装本)を読みはじめたら、これが面白くて没頭。創始者ジャンヌ・ランヴァンの生い立ち、子供服ビジネスのスタートから婦人服、紳士服、舞台衣装、香水……と拡大成長していくそれぞれの具体的過程について書かれている。
ビジネスパーソンとしてのジャンヌ・ランヴァンは、自己啓発本のモデルとなってもいいんではないか?と思うほどのあっぱれな人。あやかりたい。詳しくは本誌にて、であるが、字数の関係で惜しくも原稿に入れられなかったジャンヌの名言をひとつだけ。
「自分の頭にひらめいたイメージや思いつきに飛びついてはいけません。なぜならイメージは、その中に潜んでいる不備な点、思い違いなどまでも用いてしまうからです。創作とは、イメージの排除から始まるのです」
イマージュを排して、マテリアリスティック(唯物的)にいけ、という蓮實重彦先生の教えをちらと思いだす。幻想や思い込み、偏見を捨てて、生々しい目の前の現実に即して考えよ、っていうこと(だと個人的に解釈)なのだが。
ココ・シャネルやジョルジオ・アルマーニ、カール・ラガーフェルドもそうだが、ファッションビジネスで成功する人は、おそろしく堅実で、働きすぎではないかと思われるほど勤勉だ。ジャンヌ・ランヴァンもその一人。どのビジネスでもそうなのかもしれないが。
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