メイド服+眼鏡+地味キャラの歴史ものヒロイン
◇森薫『エマ』(エンターブレイン)。全10巻+ヴィクトリアンガイドブック。最初は2,3巻ずつ、の予定が、止まらず、結局全部一気読み。
ヴィクトリア時代のイギリスを背景にした、メイドのエマとジェントリ階級ウィリアムの、階級違いの恋を中心とする人間模様を描くマンガ。ストーリーは7巻までハラハラドキドキが続き、8、9巻で、周囲の人々の物語に移ってクールダウンしたあと、10巻で大団円に収束する。
物語もさることながら、ヴィクトリア時代のイギリス社会の描写が正確で精緻なので驚く。歴史の教科書の副読本としても読めるところがすばらしい。水晶宮の描写なんて、マンガならでは。時代ものといっても、ヒロインが「ベルばら」の世界とは対極にあるのが現代的。メイド服で眼鏡をかけ、地味で質素なのだ。身よりもない。そんな女性にいい男たちが惚れてしまうというのがポイント? 歴史へのアプローチに、萌え対象としてメイドや執事から。その手があったのか、と感心する。ガイドブックはヴィクトリアンライフの参考書として活用可。どころかそのへんのカタい本よりも楽しくて役に立ちそう。
◇今年も参加しました。メリーグリーンクリスマスのチャリティキャンペーン。
http://openers.jp/culture/merry_green_christmas2010/merrygreenchristmas2010.html?top
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