« 現場体験・絆・恋愛 | トップページ | 女王も「リサイクル」ドレス »

2010年7月 6日 (火)

「千の心は千の方法でとらえねばならない」

オウィディウス著『恋愛指南 -アルス・アマトリア』(岩波文庫)読了。婚外恋愛の相手をいかにひっかけ、いかにことに及び、いかに愛を持続させるか、というローマの詩人による恋愛指南。オウィディウスは洒脱なパロディとして書いて、そのように笑って読まれるべき本であったはずなのだが、詩人は、風紀攪乱の罪でアウグストゥスによって流刑にされた。いわくつきの奇書。

具体的な「技術」を、おもしろおかしく書いているものの、「愛の技術」に関しては、現代においても通用する真実がちりばめられていて、人間の本質ってローマ時代からぜんぜん変わらないんだとあらためて実感。ただ、具体例にひきあいにだされるのが神話の神々、というのがわかりづらかった。知っている事例はついていけるけど、知らない事例のほうが多かったので。さらに、レトリックが高度すぎて難解なところがあった。事例を現代セレブに変え、レトリックをシンプルにして「超訳」として出したら、そこらのハウツーモテ本よりもおもしろくなると思うのだが。どうでしょう?


« 現場体験・絆・恋愛 | トップページ | 女王も「リサイクル」ドレス »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/505752/48811755

この記事へのトラックバック一覧です: 「千の心は千の方法でとらえねばならない」:

« 現場体験・絆・恋愛 | トップページ | 女王も「リサイクル」ドレス »