パールの価値と女の価値をめぐる複雑な心理
パール卸会社、(株)パールスペンサーのシノダさんが大学にお見えになり、ネックレスなどの留め金をパールの粒や貴金属でつくった「ワイズジェム」のシステムを説明してくださる。パールのネックレスの留め金がいつのまにかぐるりと前に回ってしまったりするのは、やや恥ずかしいものだが、この留め金を使えば、逆にそのパーツを「主役」にすることさえできる。
留め金を替えればイメージががらりと変わるし、何本かネックレスをつないでロングネックレスを作ることもできる。パールの楽しみ方は広がるかもしれない。
ただ、手持ちのパールをこの留め金に変えようとすれば、リフォームが必要になる。芯糸を替えるなど、パールのメンテナンスのタイミングは何度かあると思うのだが、リフォームのために手持ちのパールをプロの業者さんに見せる必要がでてくると、多くの女性は「恥ずかしがる」のだそうである。
自分がもっているパールの品質がどのくらいのレベルなのか。ひょっとしたらあまり上等のものではないかもしれないのではないか。いろいろなことがプロに「わかってしまう」のが恥ずかしさの理由ではないか、とシノダさんはその複雑な心理を推測する。
持ち物としての宝石と、本人の価値とはまったく関係がない。大事なのは、宝石をめぐる個人的なストーリーであり、思いである。
でも、それが、大切な人から贈られたものであったり、なにかの大きな節目の記念品であったりすればするほど、それが上等ではなかった場合に、「私の価値はこの程度か」というような気分にもなりうるだろうことは、わからないでもないような・・・。
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