「協調性がなさそうな子にあえて一番大事な役割を与える」
ミッションを終えて、当初ちょこっと観光して帰ろうかとも思っていたが、雨が激しいので、桜島も見ることなく、とんぼ帰り。またいつか鹿児島を訪れる機会に恵まれることを祈りつつ。
機内で井ノ原快彦『アイドル武者修行』(日経ビジネス人文庫)読み終える。シャンパーニュ飲みながらの読書にはこのぐらい軽いのがいいかな、と思って空港の書店でぱぱっと選んでいったが、これがなかなかの掘り出し物!であった。
イノッチこと井ノ原くんはV6としてデビューしたアイドル。生き残りが厳しい世界で長く仕事を続けていらしている理由がよくわかった。陰の努力や気配りが並ではないのである。とにかくマメに人に気配りをし、体力と気力をど根性で養い(熱があっても解熱剤5錠飲んでステージに立つ!)、いろんなジャンルのエンターテイメントや周囲の人から積極的に学び続けている。それをとくに苦行とも思わず、楽しげにこなすことができるのがやはり才能なんだろうな。
ジャニー喜多川さんは、決してああしろこうしろと指図することはせず、アイドルにも自分自身の頭で考えさせるのだそうである。ジャニーズのアイドルはみんなそれぞれに「頭がいいなあ」と感心させられるのだが、そんな指導のたまものでもあるわけか。井ノ原くんのお父さんのエピソードにもじ~んとするものがあり、親や上司といった指導する立場にある人の正しい振る舞い方というのも考えさせられる。
「あがり」を防止する具体的なアドバイスも参考になった。
「よく『質問ある人?』と言われて、みんな黙り込んでしまう瞬間ってありますよね。気まずい空気が流れるこういったときがむしろチャンスです。手を挙げて何か言いましょう。何もないなら『質問はありません!』でもいいんです。とにかく必ず手を挙げて発言することがポイントです。これは目立とうとするんじゃなく、話しやすいキャラであることを周りに示すというのがコツ」
「普段から、いろいろな人が人前で発言しているのを見てきて思うのは、人前では恥ずかしそうにしているのが一番寒いということ。いったん人前に出ると決まったら、開き直ったほうが勝ち」
プライベートフォトも楽しい1冊で、よい旅の友になった。
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