力強い美のシャワー
ジュンアシダの2010年春夏コレクション@ジュンアシダ本店in代官山。
生地の素材感を生かした優雅な造形、心躍るリッチな色彩、シャープでどこか遊び心もあるカッティング、すべてが完璧なバランスである。光を受けて艶やかにモデルを引き立てていたシルクのシャンパンゴールドのイヴニングにもため息。モデルの冨永愛の強いまなざしがドレスの迫力をいっそう引き立てている。美の王道を行き、遠慮なく品よく「これを着ている人が主役」オーラを発して美しい服の数々。ザ・ジュンアシダワールドを堪能する。
今回の「目玉」として発表されたのが、ティアードパンツ「ボンブー(Bambou)」。現在ティアードスカート(生地が幾重にも切りかえられた、段々スカート)が流行しているが、あのパンツ版といえようか。立体的に切り替えられているのに、もたつきが全くなく、まっすぐでしなやかな竹(=ボンブー)のようにも見える。色も、白あり黒ありグリーンあり、丈もロングあり七分ありキュロット風あり、とバリエーション豊かである。パンツでティアードなんて、ちょっと思いつかなかった。よく考えたなあ。マネするところが出るんでは、と心配したが、意匠登録出願中とのこと。そうそう、そうやって積極的にデザイナーの権利を守っていってほしい。
個人的には、イヴニング仕様の、段々生地の先にラインストーンがついているバージョンが好みだった。これ、きっと着るぞ~と心に誓う。でも5キロはやせないと「竹」にならなくて服に申し訳ないだろうか、などとも考えたりする(・・・)。
会場で、「ハーパースバザー」で連載をしていたときにお世話になったムラカミ元編集長とヒガシノ元副編集長にばったり会う。ふたりともかっこいいエイジレスのスーパーキャリア美女である。ムラカミさんは還暦のお祝い会をなさったばかりと聞いたが、今日はモードなミニスカートで決めていらして、会うたびに「大人のかわいい」を進化させている。こういう、年を重ねてますます美のパワーを味方につけている女性のお手本に会うと、ほんとうに元気がでる。
というわけで、今週は落ち込みもあったものの、締めくくりに多彩な美のシャワーを浴びてエネルギーのおすそわけをいただいた。美しいものは理屈ぬきに生きる気力を与えてくれる、とあらためて実感。
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