荒唐無稽なうそくささを支える、どろくさいヒューマンタッチ
早く来てほしいような、まだ来てほしくないような、この日がついに来てしまった。『20世紀少年 最終章 ぼくらの旗』初日。壮大で荒唐無稽な3部作がやっと完結した。
どこまでも先が読めない、驚きのエピソードが次々と展開して、2時間半、一瞬たりとも飽きさせない。おどろおどろしいSFに見えたものに、実は原初的でどろくさいからくりがあり、未来に起こるハチャメチャなことの根本的な原因が幼少期の記憶のなかにある、といった過去と未来のつながりを見せる編集がすばらしく、ここ数年で見た映画のなかではダントツにおもしろい。おもしろすぎる。
たとえば、ケンジとオッチョが協力してロボットを倒す場面で、幼少期の同じようなできごとの映像が重ねられるシーン。そうした過去と未来のつながりがドラマティックで、うそくささすれすれの話にヒューマンな厚みが出ている。
原作のマンガのラストでは今少し物足りないなと感じていた部分を、映画ではきめこまかくフォローして、新しい解釈を加え、物語をより濃密に、ふくらみのあるものにしている。観たあとに残るのは、驚き、哀しみ、興奮、やるせなさ、やさしさ、わけのわからないいろいろな感情が深いところでつながりあう、長い余韻。「ともだち」じゃないけど、「終わっちゃうの、いやだ~」状態である。
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コメント
「国立マンガ喫茶」は、良い気づきのアイテムだと思いますが。
投稿: 千里の風 | 2009年8月30日 (日) 08時51分