エコシック・フレグランス
ニッチな高級フレグランスを扱っている「フォルテ」さんから、新しいブランドの香水のサンプルをお送りいだだく。フレグランス界では有名な女性調香師、南仏グラース出身のオリヴィア・ジャコベッティが手がける、「オノレ・デ・プレ」。100%天然香料、自然にインスピレーションを得た「エコシック」な香り、とのこと。全5種。
蒸し暑い今の季節に最適なリフレッシャー!と感じたのは、「オノレ・トリップ」だった。タンジェリン、地中海のオレンジ、黄色いレモン、青いレモン、フィリピン産のスパイス・・・と聞くだけで脳内に海と太陽が広がる感じがあるが、この清涼効果快く、思わず全身にふりかけてしまった。ただ、当初の鮮烈な香りがそれほどもつわけではなく、しばらくすると肌と一体化する感じ。秋冬にはかなりものたりなく感じるかもしれないが、汗ばみがちな今の季節なら、かえってこのくらいのほうが他人迷惑にならなくてよいかも。
「ボンテ・ブルーム」も、いったいなんの香りだか、言いあてられない繊細な複雑さをもちながら、さりげなく、印象に残る。ひまわり、南インドの花、モロッコのブルーカモミール、バラグアイのレモンの花、セージの葉、ホワイトアイリス。
「シャーマン・パーティー」も、自然の生命力がはじけるようなパンチ力があるのに、静かなやすらぎに満ちている。ハイチ産ベチバーの根、エジプトのバジル、ベネズエラの森の香り、マダガスカルのクローブの乾燥花・・・。どの国にも行ったことがないので、まったくイメージわかない。それもあって、「いわくいいがたい」ミステリアスな香りとして魅了される。
「セクシー・アンジェリック」はちょっと甘い。ハムロックの花、アンジェリカの種、焼きたてのカリソン。アーモンドの甘い香りが好きな人にはたぶん好もしいと感じられるはずだが、お菓子が苦手な私にはあまり似合わないようである。
「ニュー・グリーン」は深呼吸したくなるような森の空気、といったイメージの、癒される香り。しわしわに揉んだ緑の小さな葉っぱ、インドの植物性ムスク、修道院の薬草・タラゴンの香り、シダーウッド・・・。といわれても、わかるようなわからないような。
それぞれ、すぐに素肌になじんでしまうので、至近距離に近づいた人だけが「あらっ、今のは?」と感じるか感じないかという程度にごくごくかすかに香る。これなら和食の席でもキモノでもOKだろう。
すぐに買いたい、と思ったものの、伊勢丹先行発売が9月2日とのこと。日本の夏のためにつくられたようなフレグランスなのに、なんだかもったいない。
「美容・コスメ」カテゴリの記事
- 黒のバラの香り(2010.09.08)
- 香水が、少子化防止の役割を果たす?(2010.09.01)
- 極薄メイクは、安上がりではない(2010.06.18)
- つるつるのオム・オブジェ(2010.06.16)
- 天然香料100%の「デメリット」を使いこなす時代(2010.06.01)











コメント