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2009年6月 3日 (水)

スーザンの入院

英メディアのスーザン・ボイル報道が目立つ。「ブリテンズ・ゴット・タレント」決勝で負けたあと、ロンドンのホテルで「異常な行動」をとるようになり、救急車でプライオリ・クリニック(精神病院)に運ばれ、入院したとのこと。

ブラウン首相までもが番組プロデューサーに彼女の容態をチェックするよう電話したとか、文化相も動き出したとか、もはや国家的関心の的のようである。

決勝でいちばんいい思いをしたのは、賭け屋。ほとんどの人がスーザンが勝つことに賭け、結局胴元がいちばん儲けた。

スーザンは生まれた時の酸素不足が原因で、LD(学習障害)だったことも報じられた。恋愛経験のひとつもない地味な47年間のあと、一夜にして世界的有名人になり、メディアに連日あることないこと報じられ、多大な期待と賞讃の声を寄せられ、莫大な金額の賭けの対象にまでなり、あげくのはて、そんな視聴者が選んだのは自分ではなかったと知る・・・。こんな、歴史上の誰も経験したことのない短期間の激しいアップダウンに見舞われれば、誰だってメンタルヘルスに異常をきたすだろう。

コントロールできないほどのストレスでダメージを受けてしまったスーザンの心中を思うと胸が張り裂ける思いがする。彼女をめぐる報道をつい読んでしまい、反応してしまうミーハーな自分もまた間接的に騒動拡大に加担している一端になるのかと思うと、情けなくいたたまれなくなり、自己嫌悪に陥る。でも、多くの人が、彼女からあきらめずに生きる勇気と希望を得たはずだと思うと、無視することもできない。さまざまな矛盾に、答えが出ない。スーザンの回復を願い、一週間禁酒することにする。


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