メンズヘアのお手本はベッカムからペストンへ
英「インデペンデント」紙の記事。イギリスのメンズグルーミングのトレンドは、ベッカム的な自己耽溺系グルーミングから、控え目な洗練へと変わりつつあるとのこと。
このトレンドに寄与しているのが、BBCのビジネスエディター、ロバート・ペストン氏。
どんな方かな?と思ってBBCのウェブサイトを拝見したら、なるほど、メトロセクシュアル的なまばゆい感がかけらもない印象。とくにイケメンというわけではないけれど、頭良さそう、でも出過ぎるような感じもなく、穏やかで、万人に好印象を与えそうな人である。
髪は黒く、1:9ぐらいの横わけ(?)で、整髪剤不要のローメンテナンスでOKといった感じ。この髪形がいま「ザ・ペスト」と呼ばれて模倣されているらしい。
この髪をつくっているのは、デイヴィッド・バロンという「バロンズ・ヘアドレッシング」サロンのオーナーで、カットも30ポンド(5000円強?)とつつましいお値段(ちなみにベッカムのヘアはその10倍の費用がかかっているとうわさされている)。
不況期にはこんなお堅めな、費用もエネルギーもかからないヘアに人気が移るということもあるだろうが、やはりロバート・ペストンその人の魅力が大きいようだ。
ペストン氏は、2007年、ノーザンロックの資金難をスクープして以来、BBCで経済危機の問題を報じ続けて、知名度を上げている。49歳である。
「テレグラフ」ではペストンのヒューマンな側面を伝えるQ&Aが載っていた。これがまた愛とユーモアに満ちていて、すっかりこの人のファンになりかけた(笑)。いくつか抜粋します。
Q「あなたが信じていることを挙げてください」
A「人は本質的に善であること。人は誰もが自分自身をもっともよく生かす機会に値すること。人生には試験に通るよりもはるかに大切なことがあること。サッカーはほんとうに美しいということ。あやうくホールマークのカードに格言を書きそうになっていること」
Q「オンラインでの最大の発見は何でしたか?」
A「オンラインのスーパーマーケットでの買い物。というのもスーパーマーケットで買い物をするのが嫌いだから」
Q「過大評価されているのではないかと思う有名人は誰?」
A「みな、すばらしい仕事をしています」
Q「あなたにとって、<愛>の定義は?」
A「妻に対して抱いている感情」
Q「後世、どのような人として記憶されたいですか?」
A「まあまあいい父親(an OK dad)、として」
経済問題が重要問題であり続けるかぎり、ペストン氏の登場シーンはますます増えるのだろうなあ。たかが男の髪型ひとつ、不況と無関係ではありえない。
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