「年齢も魅力のひとつ」
『恋するベーカリー』。原題は"It's Complicated"。ややこしくて、ほろ苦い話のはずなんだけど、危なかったり下品だったりするネタもまじえつつ、2時間ずっと軽やかに笑わせて、幸せな気持ちで帰してくれる。大人の芸当だなあ。
メリル・ストリープが60歳のラブコメヒロイン、ベッドシーンつき。たしかこの方が「マディソン郡の橋」で40歳のヒロインをやったとき、物議をかもしていた記憶がある。見苦しい、というようなヒハンも多かった。時代は変わって、40歳で現役は当たり前の世の中になり、60歳にして「マディソン郡」以上の生々しい恋愛模様である。アレック・ボールドウィンのメタボ+体毛もじゃもじゃの体型がコミカルな味を出していたのが、救いだったかもしれない。あと20年すれば80歳のラブコメヒロインだって出てくるんだろうか。メリル・ストリープが健在ならば、夢物語ではないようにも思えてくる。タイトルにした「年齢も魅力のひとつ」はスティーブ・マーチンがメリル・ストリープをほめて言ったセリフ(厳格に正確ではないかも)。
長女のフィアンセ役の、ジョン・クラシンスキーがとてもよかった。役者としていい、ということもあるが、なんといっても役柄がいい。映画の中でいちばん印象に残ったキャラである。家族の一員として、ああいう娘婿がいてくれると、安心だろうなあ、いてほしいなあと思わせる。お嬢さんをもつ友人が、いつも若い男性を「娘婿としてどうか?」という観点で見ていることを思い出した(笑)。娘婿として頼もしいこと。これからの男性に求められる資質のひとつかもしれん・・・。
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